空海の桂

レジデンスが終わってひと安心していて、更新がだいぶ遅れました。そのとき撮ったビデオの編集はまだちょっと怖くて手がつけられていないのですけれど、とりあえず自分の内的な感覚としては、先のレジデンスはかなり大きな転換点になったと思っているので、そのときのことを書いておきます。

2泊3日で、とある由緒ある建築物の中に寝泊まりさせていただいて、映像をとってきたのですが、初日は正直、あんまりしっくりいきませんでした。「アーティスト」として踊らなければならないというプレッシャーもあったし、すごくいい環境にありながら、踊っていることが何となく不自然に思えなかったのです。実際、建物や庭がすごくよい感じで見えるようにセッティングをしてもらったのですけれど、それで絵的に完成してしまって、何でさらに踊る必要があるの?みたいな感じの嵌まり方しかできなかったわけですね。音なし&即興で踊った振りも、何となく「コンテっぽい感じ」のものにすぎず、必然性が感じられないものでした。

そんなで2日目。初日が曇だったので、この日は光彩のある映像が撮れるかと思ったものの晴れず。撮影は思い切って前日の雑談の折に聞いた「パワースポット」に行ってみることにしました。

レジデンスの場所からそれほど遠くないところ、とはいっても、今にも雨が降りそうな気配の中を、けもの道に近いようなところを登っていくということで「やめた方がいい」といったん言われたのですが、何となく期するものがあり、受け入れてくれた人も巻き込んで無理やりいくことになったのでした。

ほとんど整備されていない道を車で走り、徒歩で参道に入ると、びっくりするほどの人外感。杉林の中に霧が立籠め、うねって上がる細い道は、山に吸い込まれていく感じでした。で、この時点で、自分の中で何らかのスイッチが入ります。後から状況を考えれば、雨具さえ準備せず、カメラと三脚だけ入れたリュックを背負って山に入るというのは、ちょっとどうかしてる感じもします(実際、戻ってきてすぐに結構な雨になった)が、そのときは環境との一体感みたいなものの方がすごくて、小躍りするような感じで入っていったのでした。

ちょっと長くなりそうなので、この続きはまた。


レジデンスを終えて一段落したので、食事とトレーニングの記録はいったん終了します。基本的には同じような感じで継続しているのですが、後述する理由でプールには入れず、ウォーキングに走るのを少し加えてます。また特記事項があれば書きます。